また、ドクターズコスメと言えばゼオスキンが有名です。
ドクターズコスメを使用してみたいと考えている方の中には、ゼオスキンとガウディスキンのどちらが自分の肌に合うのか分からないという方も多くいるのではないでしょうか。
そこで当記事は、ガウディスキンとゼオスキンの違いを徹底紹介します。それぞれの向いている人の特徴も説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.【比較】ガウディスキンとゼオスキンの違い
ガウディスキンとは、日本の形成外科医である水口敬先生が「日本人ならではの肌質」に着目して開発したビタミンA配合のスキンケアシリーズです。
医療機器専売のドクターズコスメブランドとなっており、「日本版ゼオスキン」とも呼ばれています。
一方でゼオスキンとは、アメリカの皮膚科医であるゼイン・オバジ氏が研究・開発したドクターズコスメブランドです。
肌のターンオーバーの乱れを整えてバリア機能を高めるゼオスキンは、2013年に日本に上陸して以来絶大な人気を誇っています。
初めてドクターズコスメを使用する方にとって、日本人向けに開発されたガウディスキンと、世界的に愛されているゼオスキンのどちらを購入すればよいのかは悩みどころでしょう。
ここからは、ガウディスキンとゼオスキンの違いを、コンセプトやレチノールの種類、成分・濃度などの項目に分けて分かりやすく解説します。
1-1.コンセプト・ターゲット
ガウディスキンとゼオスキンの最大の違いは、「コンセプト・ターゲット」です。
ガウディスキンは日本人の肌質に合うスキンケアシリーズとして開発されている一方で、ゼオスキンは欧米人の肌質に合わせて作られています。
日本人の肌は、欧米人の肌に比べて角質層が薄いほか、バリア機能が弱く乾燥しやすかったり、何らかのアレルギーを持っていたりする傾向にあります。
こうした肌の特徴を持つ日本人が高濃度ビタミンA配合の海外製スキンケアシリーズを使用した場合、肌トラブルを引き起こす可能性があります。
ガウディスキンは、日本の医師が日本人の肌質を考えて開発したドクターズコスメです。
そのため、これまで海外製のスキンケア化粧品で肌トラブルを起こしたことがある方でも安心して使用できるでしょう。
1-2.レチノールの種類・濃度
「ガウディスキンは日本人の肌向け」「ゼオスキンは欧米人の肌向け」とされるのは、レチノール製品の種類や配合の濃度にも起因しています。
ガウディスキンのレチノール製品には、高濃度の「デュアルレチノプラス」、中濃度の「デュアルレチノライト」、低濃度の「デュアルレチノエクストラライト」の3つがあります。
いずれも「パルミチン酸レチノール」と「ピュアレチノール」がバランスよく配合されており、攻めのケアと守りのケアを同時に行えます。
パルミチン酸レチノールとは、レチノールとパルミチン酸を化学結合させたビタミンA誘導体の一種です。
安定性が高くて酸化しにくく、肌への刺激が少ないことが特徴で、「守りのレチノール」とも呼ばれています。
一方のピュアレチノールは、純粋なレチノールを指します。肌のターンオーバーの活発化に効果的な反面、肌への刺激が強いことから「攻めのレチノール」とも呼ばれています。
ゼオスキンでは、初心者向けの低濃度レチノールから大きな肌変化を求める方向けの高濃度レチノールまで、幅広いレチノール製品が展開されています。
欧米人向けとされるゼオスキンのレチノール製品でも、比較的低濃度の製品であれば日本人の肌にも使いやすいでしょう。
しかし、ゼオスキンのレチノール製品はピュアレチノールが主体となっており、敏感肌の方はレチノール反応が出やすいことに注意が必要です。
1-3.化粧品に使われる成分・濃度
ガウディスキンとゼオスキンは、洗顔料・化粧水・美容クリーム・ハイドロキノン製剤といったレチノール製品以外のスキンケア製品においても、配合成分や濃度が異なります。
たとえば、ガウディスキンの高浸透性美白化粧水「インナーモイストTAローション」は、天然保湿因子のヒト型セラミドとトラネキサム酸が配合されており、肌をしっかりと保湿しながらレチノールによるA反応の抑制効果も期待できます。
また、ハイドロキノン製剤の「HQクリア」では日本人の肌に合わせて界面活性剤とグリコール酸濃度を下げていることも特徴です。
一方で、ゼオスキンでは攻めのケアに重点が置かれており、幅広いスキンケアシリーズにオリジナル複合成分が配合されています。
ゼオスキンのハイドロキノン製剤には「ミラミン」と「ミラミックス 」の2種類があり、いずれもハイドロキノン濃度はHQクリアと同様に4%ですが、
グリコール酸やアスコルビン酸などの美容成分も豊富に配合されているため、人によっては強い刺激を感じる場合があります。
1-4.ビタミンA反応・皮むけ
ガウディスキンは日本人の肌質向けに作られていることから、ゼオスキンに比べてレチノール濃度は低い傾向にあります。したがって、ビタミンA反応の出やすさや皮むけの度合いにも違いが生じます。
そもそもビタミンA反応とは、レチノールやトレチノインをはじめとしたビタミンAを補給した際に起こる反応のことです。
具体的には赤み・乾燥・皮むけなどの症状が挙げられ、濃度が高いほどビタミンA反応も強く出ます。
ビタミンA反応は一時的なものであり、皮むけなどの症状が出ても使い続けて肌に慣らすことが大切とされています。
しかし、敏感肌の方は「自分の肌には合わない」「これ以上使い続けるのは怖い」と使用を中断してしまうケースも少なくありません。
前述の通り、ガウディスキンにもゼオスキンにも低濃度のレチノール製品はありますが、特にガウディスキンのレチノール製品は攻めと守りのダブルレチノール配合でマイルドな使用感となっています。
そのため、ガウディスキンはゼオスキンに比べてビタミンA反応が出にくく、敏感肌の方も使用を続けやすいでしょう。
ゼオスキンの皮むけ期間はいつまで?注意点やひどい場合の対処法
1-5.セラピューティックの使用アイテム・期間
セラピューティックとは、ビタミンA誘導体の一種であり処方薬でもある「トレチノイン」を使用しながら肌のターンオーバーに働きかけて肌質改善を目指す短期治療プログラムです。
ガウディスキン・ゼオスキンのいずれにもセラピューティックコースがありますが、使用アイテム・使用期間・ビタミンA反応の出やすさなどに違いがあります。
ガウディスキンのセラピューティックコースで使用するアイテムは「スムースクレンズ」「インナーモイストTAローション」「HQクリア」「0.1%トレチノインクリーム」などです。
一方、ゼオスキンでは「エクスフォリエーティングクレンザー」「バランセートナー」「ミラミン」「ミラミックス」「トレチノイン(処方薬)」となります(※)。
※X Clinicでのセット内容
また、ガウディスキンとゼオスキンのセラピューティックの使用期間はいずれも約12~18週間です。
しかし、ガウディスキンのセラピューティックにおいては、ピコレーザーによるシミ取り治療を併用することによって、治療期間を7週間に短縮できる場合があります。
2.ガウディスキンとゼオスキンはどっちがいい?
ガウディスキンとゼオスキンにはそれぞれ特徴があるため、自分の肌質や肌悩みに合わせて選ぶことが大切です。
最後に、ガウディスキンとゼオスキンがそれぞれどのような人に向いているのか説明します。
2-1.ガウディスキンが向いている人
ガウディスキンが向いている人の特徴は、下記の通りです。
- 初めてセラピューティックを受ける人
- 激しい皮むけは避けたい人
- 敏感肌の人
肌の老化は気になるものの肌が敏感で刺激に弱い人、外資系の化粧品が合わない人は、ガウディスキンを一度使ってみるとよいでしょう。
ガウディスキンのセラピューティックだけでは物足りない場合、レーザー治療など複合治療を受けるのも一案です。
2-2.ゼオスキンが向いている人
ゼオスキンが向いている人の特徴は、下記の通りです。
- 肌質改善を行いたい人
- 過去にレチノールの使用経験があり、肌が慣れている人
- 皮むけよりも効果を重視する人
ゼオスキンは、肌質の改善を目指す人や肌が敏感でない人、ビタミンAコスメによる高い効果を期待する人に向いています。
中には、「ガウディスキンを使用したものの、肌状態に変わりは見られなかった」という人がゼオスキンのセラピューティックを受けるケースもあります。
ただし、自分の肌質や肌悩みにどちらのブランドが適しているのかは、医師に相談してみなければ分かりません。
ドクターズコスメに興味のある人は、ガウディスキンとゼオスキンのいずれも取り扱っているクリニックで一度カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
まとめ
ガウディスキンは、日本の形成外科医が日本人の肌質に着目して開発したビタミンA配合のスキンケアシリーズです。
一方のゼオスキンはアメリカの皮膚科医が研究・開発したスキンケアシリーズです。
いずれも医療機関専売品であり、美容クリニック・美容皮膚科での対面またはオンラインでの診察・カウンセリングを経なければ購入できません。
X Clinicでは、ガウディスキンとゼオスキンのどちらも取り扱っています。
患者様の肌質や肌悩みに合わせて適したブランド・製品を提案しますので、お気軽にご相談ください。オンライン診療も可能です。
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